Project Note 3

概要

前回の横浜市の方による講演で、クリアファイルを活用したプロジェクトが提示された。 横浜市と道用ゼミが手を取り合い、不要となったクリアファイルに意味を見出すプロジェクトである。 詳しくは前回のノートである講演(横浜市の方より)をご覧ください。



3Dプリンターを活用

廃棄されるクリアファイルを活用する方法として、大きく2つの方法が挙げられた。 一つはペレットへと変化させ、3Dプリンターのフィラメントとして活用する方法、 もう一つはクリアファイルを切ったり貼ったりしてそのまま活用するという方法も挙げられた。 自分は、3Dプリンターを活用して進めることにした。



テーマを決める

3Dプリンターを活用していく組で、大きなテーマを決めた。その中で決まったテーマは 植物、自然、アメニティ、アクセサリなどが挙げられた。 全体の統一感を出すために決められた大きなテーマが森や植物であった。以下の画像はアイディア案たちである。







制作

早速制作に取り掛かった。 まず、クリアファイルペレットから作られたフィラメントのポテンシャルを把握するために、とりあえず3Dプリントをすることにした。 そのための仮のデータを制作した。花の形をしたかんざしを作ってみることにした。葉っぱ部分をFusionで再現しようと思ったが、 反らせるのが難しかったため、次回に平面で印刷→その後ヒートガンなどであたためて反らせることにした。



葉っぱをデザインし、仮として普通のフィラメントで印刷してみた。また、かんざしのようなものを作りたいので、とりあえず棒の部分のみ作ってみた。(画像左) イメージはバラの茎の部分のトゲトゲで、ここが髪の毛に引っ掛かるようにデザインした。 印刷はどちらも成功した。しかし、かんざしのような長く細いものを再生フィラメントで出すと反ってしまい綺麗にならないことが予想される。 葉っぱは再生フィラメント特有の反りを逆に活用し、自然な感じにできると考えた。(画像右)





今回の制作で現実にある普通の植物を再現しても面白くないと考えた。 そこで私は、現実に存在しないような3Dモデリングならではのデザインをした植物を作りたいと感じた。 ただし、他の人の制作に馴染めるように大まかのコンセプトはグループの計画に則っていく。 かんざしを作ろうと考えていたが、なかなか現実的ではないことに気がついた。 そこでかんざしにとらわれず、一度デザインから入っていき実用性を後からつけることにした。 次にデザインしたのは、ファンシーな葉っぱである。とりあえずファンシーな葉っぱの形をした小物入れを作ってみることにした。



ここで少しAIを使ってみることにした。以下のようなデザインの葉っぱをFusionでトレースできるような形で出してもらった。(画像左) かなり細かくて難しかったが、フィット点スプラインでなぞっていった。そして印刷してできたものが以下の二つである。(画像右) 左側は、縦横比を間違えてしまい縦長になってしまった。右側は成功した。もっと大きく出せば小物入れになる。

まだ現実に存在しそうなデザインであるため、葉脈だけを残してみようと計画している。



小物入れを作ろうと考えていたが、この葉っぱをうまく使えばかんざしになりそうな気がした。 路線を元のかんざし制作に戻してみることにした。 葉脈を残したデザインの葉っぱを作成し、続けてかんざしの刺す部分のデザインを行なった。 Fusionで見ると以下の通りで、実際に出した画像がその下のものである。

一度厚さ1.5mmで出した。(画像左)これでは刺すときに折れてしまいそうで怖いとの声があった。 そのため、思い切って厚さを1cmまで上げてみた。(画像右)強度は十分になったが、使用感がわからない。

やはり厚すぎて刺せないとの声が上がった。データを編集し半分の厚さに変更した。



データが出来上がったので試しに再生フィラメントの方で印刷してみた。 厚さは1cmのままだがとりあえず出してみることにした。結果できたのが以下の通り。

思っていたよりも形は綺麗に出た。しかし角は潰れて丸くなりところどころ糸引いてしまっている。 両端もやはり反ってしまっているがこれは予想より抑え気味だった。全て先駆者から聞いていた通りである。 また、ベースから剥がすのが難しく、ニッパーでバキバキ剥がしているうちに裂けてしまったところもあった。 これは改善が必要である。



かんざしを何本か印刷したところで、スタンドを作ってみることにした。 イメージは石から生える植物なので中心にかんざしを刺す穴を作り、角を少し丸めた。 模様にこだわりはあまりないが、ツルが巻きついているようなイメージでデザインしてみた。

このスタンドができた段階で一度全員で話し合いが行われた。展示の方向性など詳細の方向性をみんなで擦り合わせた。 ここで、同じようにかんざしを製作しようとしていたやまさん・ぶっちーとグループになり共同で製作することにした。 全体的な方針である、「植物型のかんざしとスタンドを作る」というのに変更はなくイメージを変更した。



全体の構想はやまさん考案の「パキラ」という植物をロールモデルにした案をもとに進めていく。
↓パキラ:形状がシンプルで3Dプリンターでも再現しやすそう

真ん中に太い幹が生えており、そこから細い枝が生えている。




変更後に刷ったものがこれである。これが上の画像でいうプランターの部分であり、かんざしスタンドの部分となる。

個人で製作したスタンドより巨大化した。中心の窪みにやまさん考案である木の幹を一本生やし、そこに枝としてかんざしを刺す方針で計画している。 自分も木を刷ってみたが比率がおかしくてずんぐりむっくりしてしまった。 自分とぶっちーが製作していた葉っぱのかんざしは、出っ張っている部分に立てかける予定である。 土台が再生フィラメントの方でかなり綺麗に刷れて一安心していたが、 その後、プリンターにトラブルが起きて再起不能となってしまったとの連絡があった。全治1ヶ月ほどらしい、、。